都市景観における山並みの記号表現の試み: 都市のスカイラインの記号表現による研究(その7)

摘要

以上のように有機的な線形である"山並み"について、円弧の連続する曲線に近似して、分節化を図り音符による表現の可能性を提示することができた。分析対象とした神戸市と函館市の山並みを比較して、それぞれのピークが1もしくは2であること、斜面の勾配の緩急などの形状の特徴が、音符の種類や数と対応関係にあることが推定できる。今後、分析対象地区を増やして、建築群のスカイラインと関連づけて分析を行うことにより、より全体的な都市景観の表現方法が関発できると考える。