大分都市計画区域における近隣商業地域の土地利用実態とその特性に関する研究 （その２）

摘要

近隣商業地域は，用途地域特性において商業隣接型，沿道型，飛び地型に分類できた。商業隣接型，沿道型は面積が大きく多用途が混在する傾向にあり，開発余剰地が多いため，今後、商業系の建物が立地する可能性も高いと考えられる。また，住・商・工による分類から土地利用・建物分布どちらとも住居・商業混在の傾向が強いことがわかった。クラスター分析とその特徴から土地利用・建物分布どちらとも住居系・商業系混在の傾向が強く，隣接する用途地域数も多いことがわかった。特に混在している地域を隣接する用途地域からみると，隣接する用途地域は住居系建物分布の割合が高く，商業系建物分布の割合が低いため，近隣商業地域は商業地域を補完している地域であると考えられる。飛び地型は，面積が小さく建物棟数も尐ないため，土地利用と建物分布で一致しない地域も多い。