既存大型施設における不動産管理BIM の構築とその活用その2 不動産管理情報とBIM 情報の連携の考え方

摘要

ビル管理業務にはビル管理最前線の管理担当者のみならず管理責任者やビルオーナーなど多くの関係者が参加している。特に本プロジェクトは大規模施設であるため関係している企業数は多く、結果として関係者も多数にのぼる。BIM を活用する場合にもこれら多くのユーザーの参加や情報共有を実現する必要があり、BIM 情報へのアクセスは個別のBIM 専用端末での利用ではなく、幅広いユーザーが簡易にアクセスできるSaaS方式が適切である。ブラウザを搭載した端末であればどこからでもアクセスできるため、関係者の情報共有も大きく支援すると考えられる。また蓄積された情報も分析・評価などに活用できると考えられる。今後はこれらの様々な効果の定量評価についても検討していきたい。