旧城下町の歴史的敷地におけるコモンスペースの構成栃木県下都賀郡壬生町を事例として

摘要

栃木県下都賀郡壬生町は日光と江戸をつなぐ日光道中壬生通り( 図1) の重要な宿場町で壬生城の城下町であったため、寺社地や町屋などが点在している。こうした歴史的な敷地は、現在まで町の人々に共有されるコモンスペース注1) の一部として機能してきたと考えられ、また、かつて寺社地であった壬生町庁舎では、移転に伴い跡地をコモンスペースとして活用する方策が求められている。こうした歴史的な敷地のコモンスペースとしての側面を検討するため、本研究では、外部空間と建物からその構成を明らかにすることを目的とする。