戦後日本の住宅作品における小屋裏空間の意匠的役割

摘要

住宅の小屋裏空間というものは「内部」における機能や設計者の意図する「かたち」と、建築の「外部」における周辺環境や都市との関係性の中で要請される「かたち」の結節点となっており、意匠的役割を持っていると考えられる。しかし、小屋裏空間を環境工学的見地から熱環境や換気手法について分析した既往研究は存在するが、意匠的な役割について論じた研究は管見する限り見当たらない。