オフィスビルの経年減価に伴うキャップ・レートの変動に対する投資家意識

摘要

本研究では、投資家がオフィスビル投資において、築年数をどのように意識しているかについて、評価グリッド法を用いて把握した。結果、投資家は、投資採算性の収益性の観点から、築浅物件（築後10 年以内：図1 参照）を選好するため、ビルの建築経過年数に即してキャップ・レートのスプレッド（図2 参照）が形成されているものと考えられる。