回転粘度計を用いたセメントペーストのせh断履歴測定に基づくチクソトロピー評価に関する実験的研究(その1 実験概要および試験結果)

摘要

一般に，フレッシュコンクリートのワーカビリティーの判断材料の一つとして，スランプ試験を始めとするコンシステンシー試験が行われる。コンシステンシー試験によって得られた測定値は，その試験の範疇で相対比較を行う上では工学的指標として有用であるが，その値自体に物理的な意味はない。但し，試験体の流動特性に着目して，例えば，スランプフロー値やスランプフロー到達時間からレオロジー定数を推定できることが，既往の研究1)で検討されている。さらに推定レオロジー定数を用いて流動解析を実施し，高流動コンクリートの流動特性を再現できることが報告されている2)。