建築系まちづくりファシリテーター養成講座の実践に関する試み（その２）: 教育内容と実践への課題ついて

摘要

以上の結果および前稿の結果から「目的を持ったコミュニケーション力の育成が必要であり、そのためには実践が重要な教育方法であること」、「幅広い知識・スキルが必要であること」、「地域との連携が大切であること」、「わかりやすくまちづくりファシリテーターとは何かを伝え理解を得ることが必要であること」が明確になり、シラバスや教材の開発が大切であることがわかった。また講座実施にむけての課題として「時間に余裕がないこと」「専門家がいないこと」「実践への不安」などが挙げられており、「時間・距離・人」に左右されず全国どの地域においても実施することができるような授業方法を映像教材やWeb などの活用の工夫も視野に入れ、運用の工夫とその手引きの作成を行う必要があることがわかった。