食品廃棄物（焼酎粕・でh粉粕）を培地に利用したャマブシタケの生育と子実体成分特性

摘要

甘藷焼酎粕乾燥固形物，でh粉柏の食用きのこ栽培への利用可能性およびこれらの材料の最適培地配合条件を検討した.その結果，焼酎粕添加率40〜60%,でh粉粕添加率36〜56%,貝化石4% (いずれも乾物重量％)で培地む調製し，ャマブシタケを栽培すると収量は標準培地の1.9〜2.2倍に増加した.つぎに焼酎柏・でh粉粕培地に焼酎粕培地および標準培地で栽培した子実体の成分特性を比較すると，同一の菌株を使用しても培地材料にこり子実体成分組成は大きく変化することが明らかになった.特に，タンパク質量，炭水化物量の変化は顕著であった.またでh粉粕は培地基材として利用可能とともに，栄養材としての効果も培地中のでh粉減少量および酵素活性を調査することで認められた.子実体の機能性としては培地栄養材に焼酎粕乾燥固形物を利用すゐことで，ACE阻害活性が1.3倍程度高まることがわかった.焼酎粕・でh粉粕培地の培地材料费は標準培地い1/4程度であり，材料費の大幅な削減が期待できる.