個人作業が課題解决型討論の成果に及ぼす効果の考察: 建築協調設計における創造的討論技術に関する研究　その4

摘要

近年、建築設計やまちづくり計画立案等において、多分野•複数の専門家や市民等が参加する協調作業(グループ討論等)が重視されるようになっている。しかし、実際の現場では、1)参加者の拘束時間(開催回数、1回の所要時間)が限られる、2)参加者に討論作業の経験が不足しており、討論が停滞したり論点がずれたりする、3)討論に参加するメンバーが討論テーマに関して事前に思考していないので議論が深まらないと言った問題から、協調作業のメリットを実感できない場合もある。このため、効果的に討論することができ、よりよい成果を得るための討論方法が求められている。