人工気候室を用いた擬似通風環境での温熱快適性に関する研究その2 発汗量と風速との関係

摘要

35°C70％の暑熟環境下で行った、発汗量と風速の関係に関する被験者実験結果より、以下の点が明らかとなった。(1)部位別の発汗量と風速の関係は、個人差が大きいものの、概ね風速が上昇するにつれて発汗量が低下する傾向が見られた。(2)全身発汗量は、部位別の発汗量に比較すると個人差が小さく、風速の影響も少ない結果となった。(3)全身蒸発量は、風速によって変化し、風速が低いほど蒸発率が低下することが確認された。