教員スぺースの空間改変にみる中学校の職員室に関する考察　(その2)

摘要

新制中学校はその発足当初から、生徒•生活指導に重点が置かれ、教科指導における教科担任制と生徒指導における学級担任制を併用し、学級経営、学年経営が学校経営（運営）の基盤となってきた。教科教室型運営においても指導基盤が学級であることに変わりはないが、教科教室が優先されるため、生徒の生活拠点としての学級教室の喪失と毎時間の移動が生徒の問題行動を引き起こす要因となり、指導空間としての専用の学級教室を失った学級担任教員の指導が不充分になったと推察できる。