幼保一体型施設における園児のなじみの過程: 幼保一体型施設の建築計画に関する研究

摘要

当初，短期間児が園の生活になじむには半年ほど時間を要すると想定されたが，実際は5月の調査時点で，長期間児と短期間児の生活の様子に大きな差はなかった.また，自由遊び時は5月と11月を比較して一つの場所の滞在時間は変わらないが，そこでの遊びの質が格段に成長している.Fu園の事例から，なじみ程度に応じて，新しい道具の導入や空間規模の拡大を図れる空間計画がこどもたちへの刺激となり有用であることが指摘された.