ハーフSC構造部材の鋼板継手合理化に関する研究: その3　鋼板継手の性能

摘要

ひずみ分布および継手目開き変位の計測結果から判断すると、穴開きスプライスプレートを用いた試験体、ヮンサイドリべットを用いた試験体では、継手部でせh断力が十分に伝達されていることが確認された。スパイラル筋を用いた試験体では、継手部の破壊によつて最大耐力に達しているが、スパイラル筋折曲げ部に鋼管がある場合はスパイラル筋が降伏に至るものの、鋼管が無い場合は折曲げ部の支圧破壊により、スパイラル筋が十分にせh断力を伝達していないことが確認された。謝辞：本実験に際しては、神奈川大学建築学科の五十嵐泉氏（主任技術員）、小松光人氏（当時4年生）の多大なるご協力をいただいた。ここに深く感謝の意を表する。