全ねじポルト埋込み接着接合部の基本性状に関する研究

摘要

木質の軸組み構造やラーメン構造を設計する際に問題となるのは接合部の性能である。特にラーメン構造ではモーメント抵抗の接合部が剛でありかつ高い耐力を保持していることが要求される。本研究室では大径ボルトを木材に埋込みその引張耐力と剛性の高さによりラーメン構造を実現するシステムの研究を行ってきた。この接合メカニズムはボルトの軸方向に力を流すことで、従来の曲げ抵抗中心のボルト接合よりも効率よく力を伝達できる。