建築分野における太陽光発電導入と普及に関する基礎研究　その1: 設計手法に関する課題の抽出

摘要

PVと建築に関する課題を設備技術の面、建築設計手法の面、社会制度の面など広い範囲で明らかにすることができた。その中でも特に設計プロセスについての課題が重要であることがわかってきた。建築設計者がPVを導入した建築をデザインする際には、まずPVを見せるか見せないかの検討から入り、コストゃ発電効率といったデザインと相反する要素をどう取り込むか、考え方の異なるPV専門家とどう折り合いをつけるか、などさまざまな点で優れたバランス感覚が必要になる。そのためには、建築設計者と設備技術者が情報を共有して協力しながら設計を行なう仕組みづくりが不可欠なので、その具体策を次報で探る。