ュニットの独立性とケア体制の関わりからみた今後の課題個室ュニッ卜型特別養護老人ホームの実態把握に関する研究　その4

摘要

制度化以降3年が経過した個室ュニット型特養の平面計画特性は、移行期に比べ、基準で示された内容の影響を強く受けていた。ユニット定員はもとより、定員一人当たりの面積についても施設間のばらつきが減少していた。制度化以降、ユニット内の居住環境として最も進展が見られたのは、LD(共同生活室)の計画である。眺望や独立性を確保しながら定員一人当たりの共用面積を抑える工夫がなされてきた。ユニット内設備については、個別浴槽の拡充、寮母室からユニット内記録スペースへの変化など、居住の場になじむ計画の工夫が見られた。一方、ガイドラインで推奨されながら計画に反映されなかった点としては、居室専用トイレの設置、汚物処理室の分散化などがあり、更なる理解を促す必要がある。