複式学級の授業形態からみた学級空間の可能性

摘要

現在、わが国の学校では、伝統的な一斉画一授紫に対し、教育・建築両面から個人を重視する動きがみられる。こうした背景の中、これからの学校のあるべき姿、求められる空間はどういつたものなのか。複式学級を対象とし、研究を行った。複式学級とは、異なる2学年以上で構成される学級を言う。現状では過疎地での少子化の為、やむなく導入されることが多い。また，式学級に比べ複数学年の同時指導の為、学習効率等にマイナスイメージを持たれがちである。しかし、複式学級の空間には、特殊な環境に対応した様々なて夫がみられる。生徒の個性を重視した多様な学習形態、コミュニケーションのあり方等、今日学校教育で注目されている事柄も起きている。我々は，これらの複式学級固有の特徴に着目し、より豊かな学級空間を見出すことを目的とする。