高強度コンクリートを用いたCFT造柱への圧入施工(その2)ポンプ圧送実験および圧入施工実験

摘要

本報により得られた知見を以下に示す。(1)Fc60N/mm~2級の高強度コンクリートのポンプ圧送時における圧力損失は，吐出量10〜30m~3/hで，0.005〜0.02MPa/m程度であった。(2)コンクリート打設の際，ポンプストローク管理およびレーザ距離計により打ち込み速度を管理することが可能である。(3)柱頭部の沈降量は最大でも1.27mmであり，性能目標値である2.0mm以下を満足していることが確認された。(4)ダイアフラムにおけるコンクリートの空隙率は最大で6.5%程度であり，充填は良好な結果であった。なお，（その1）での実機実験の材齢28日を超える強度結果および圧入施工実験での強度結果（供試体，コア強度等）については次年度以降に報告したい。