伝統的地区における店舗の看板の現状と課題: ベトナム・ハノイ36通り地区における町並み保存に関する研究 その3

摘要

ハノイの旧市街（36通り地区）は、現在、経済の中心地であると同時に伝統的町家が残る歴史的地区でもある。しかし、近年の急激な経済発展や観光地化に伴う景観の変化は著しい。ハノイ市は2010年の遷都1000年祭に向け、当地区を国の重要文化財に指定し、町家の保存修復、町並みの修景を図り、さらには伝統的業種や文化も保存する活動に取り組hでいる。その一環として、ハノイ人民委員会は当地区の保存•修復管理に関する条例を出し、景観整備を試みているものの、現時点では、その効果が十分に出ているとは言い難い。