横浜市街地における、公園と都市街区の温熱環境比較調査 都心部の風通しと日影環境に関する調査研究その2

摘要

建物密度と風環境が異なる市街地での温度差が、実測調査によって明らかになった。建物が密集している街区が高温となっている傾向が見られたが、街路樹が密集しているところでは、風通しがよくないことで高温となっているところも観察された。つまり、都市部での気温上昇を抑えるためには、風通しの確保がもっとも有効であるが、街路樹が風を干渉することもあり、風通しを良くするために街路樹の配置をよく考察し工夫するべきである。また、風の通る道が街区の道路方位によって導かれ、市街地の方位が風向に及ぼす影響が明らかになつた。