分散型ヮー力モデルを用いたダリッド環境におけるModified PrefixSpan法の動的負荷分散方式

摘要

アミノ酸に共通して現れるモチーフと呼ばれる部分配列は，生物の分子進化の過程で保存されたもので，蛋白の機能をアミノ酸配列から推定する上で重要な手がかりとなる.アミノ酸配列からモチーフとなりうる頻出パターンを抽出するためにModified PrefixSpan法が提案されている.また，Modified PrefixSpan法を用いた頻出パターン抽出処理をグリッド環境下で行う研究が進められている.グリッド環境下では，Modified PrefixSpan法の特性により，PCクラスタ間で極端な負荷の偏りが発生する.負荷の偏りを解消するために，PCクラスタ間の負荷分散モデルとして分散型ヮー力モデルを用い，通信遅延も考慮した動的負荷分散方式としてマルチキャスト方式とキヤッシュ方式を併用した方式を提案する.