形鋼を用いた無線鉄塔の耐震性能に関する研究その1.接合部のすべり実験

摘要

山形鋼を用いた無線鉄塔は.一般的にせh断ボルト接合が採用され，接合部がすべることにより，地震荷重に対して減衰要素として機能することが知られている。動的解析を実施する際の減衰定数について，送電用鉄塔に関してはある程度定量化されているりものの，無線鉄塔に関する知見はない。そこで，ボルト接合部を考慮した非線形動的解析により，減衰定数を把握する必要がある。本報告では，接合部を模擬した試験体によるすベり実験を実施し，ボルト接合部のすべり特性（摩擦係数ならびにすべり量）を定量的に把握し，解析に用いる設定値を提案する。