滑り面を溶射した滑り型免震支承の動特性に関する予備実験(その2 ) SUS420J2あるいはモリブデンを溶射した場合における静止摩擦係数測定実験

摘要

滑り型免震支承は主に軽量構造物に使用されている.滑り面には摩擦係数が0.05 ～ 0.1程度のテフロンを主に使用している.しかし，滑り面がテフロンの場合は耐久性や維持管理などが問題であり，滑り面にモリブデンなどの潤滑剤を塗布したステンレスを使用した滑り型免震支承について研究されている状況である.そこで，当該研究室では滑り面にステンレスゃモリブデンと同様の金属材料を溶射することにより，耐候性あるいは耐摩耗性の向上をはかれ，滑り面の維持管理が比較的容易になると考えている.