横須賀市平作川流域における都市化の変遷に関する研究

摘要

以上より各領域別に都市化の変遷をまとめると次のように考えられる。領域Aはその領域を広げながらも面的開発が一番多く見られたことから、膨張的に領域形成がなされたと考えられる。領域Bはその領域が狭められるのと平行して面的開発が見られたことに加え，農地としての土地利用から宅地、工場用地へと変容していることを考慮すると、凝縮的に領域形成がなされたと考えら.れる。領域Cはその領域の変化の少なさと面的開発の少なさから、現代においても江戸•明治期より存在していた集落形態が構造として残っている領域といえる。それは更新的に領域形成がなされてきたと考えられる。