能舞台平面構成に関する研究: 兵庫県の神社に現存する能舞台について　その2

摘要

本論は、前編に引続き、兵庫県下の神社に現存する演能場の設計手法について探究することを目的として、能舞台平面構成に関する調査を行い、考察するものである。能舞台の建築学的研究は、建築史的研究、劇場史的研究、能舞台が多く残る佐渡、若狭、大和、播磨などの地域調査•研究報告、そして作事書や江戸期の武家記集に着目した能舞台の設計論などがある。