小型鉄骨造フレームの減衰評価ベンチマークテスト その1. 減衰ベンチマークテストの概要

摘要

減衰は建築物の振動特性を代表するパラメータの一つである。実務設計では、S造に対して1〜2％、RC造に対して3〜5％の値が用いられることが多いが、必ずしも十分な精度を持つ値であるとは言い難いのが現状である。その理由の1つとして、実建築物の減衰評価の精度が十分に検証されていないことが挙げられる。先の建築基準法改定に伴う性能設計法導入により、今後は付加的な装置により減衰性能を高めた建築物が増加する事も予想される。