集成材の耐火被覆材としての難燃処理木材の検討

摘要

難燃剤としてリン酸水素二アンモニゥムを使用した難燃処理木材について，集成材の耐火被覆材に適した処理条件を耐火試騃により検討するとともに，発熱性試験により難燃処理の燃焼特性への効果を検討した。耐火試験の結果から，難燃処理の耐火性能向上への効果が認められ，特に固形分量150kg/m~3以上では耐火被覆材としての性能を有すると考えられた。発熱性試験では,同処理は木材の発炎燃焼の抑制，炭素残さの增加，および生成した炭化物の分解の抑制への効果が認められ，耐火試験の結果を裏付けた。