高温に晒される鋼製ライナー付きコンクリ一ト構造に関する実験研究(その2)　実験結果及び考察

摘要

本報では、前報(その1)に基づく鋼製ライナー付きコンクリート構造の加熱実験における、ライナーの面外方向変位の結果及び考察を示す。各試験体のラィナ一面外方向変位の最大値を表1に示す。スタツドを用いた試験体では、曲率の有無や加熱履歴による大きな違いは見当たらず、22R-0を除き、最大変位は10km前後であった。丸鋼を用いた試験体では、8F-0が雰囲気温度500°C直前で変位が急増し、最大値は約6.5腿に達した。また、設定(HI)で加熱した8F-2、8R-2では、雰囲気温度が再上昇し始める際にコンクリートが爆裂し、その衝撃によつて変位が約2〜4mmまで急増した。