独歩患者との混在下における各種担送形態の避難行動実測

摘要

今回の実測を通じて以下の知見を得た。1.ストレッチヤーは搬送中の曲がりの影響を強く受ける。2.ストレツチヤー同士のすれ違いは移動速度に影響を及ぼす。3.ストレッチヤーなど行動面積を要する担送器具ほど独歩患者との混在及び照明条件の影響を受けやすい。これを踏まえ、病棟の避雜安全計画の際に必要な避難時間を求めるための設計値を表4に示す。表4は実測値からの母平均のt推定値(95%の信頼区間)であり、速は下限値、行動時間は上限値を各々採用した。また、t検定により照明条件の影響が確認できた担送形態については、非常用照明下の実測結果、その他は独歩患者等との混在下の実測結果を採用した。