衣類の燃焼時の発熱性状に関する研究

摘要

1.研究目的建物火災では、室内にある収納可燃物が火源となり、火災拡大することが予想される。最近の高齢化社会で衣類の防火上の安全が、見直され衣類の難燃化技術が導入されて来ている。今回は、衣類を中心とした発熱性状を求めるために実験を行ったので報告する。2.研究方法一部の外国で提案されている家具や衣類の試験方法の規格はあるが、日本ではまだ基礎研究の段階で明確な試験方法の提案がないので、実際に想定される火災を考慮して、なるべく小火源で試験する方法を採用した。衣類の発熱速度は、酸素消费法を用いて、測定することとした。3.試験方法試験は、集煙フードの下に衣類を置き、燃焼したガスとダクトの流速から発熱速度を求める方法を採用した。衣類の底面には、ロードセルを置き、重量減少を測定した。