ねじふし鉄筋の圧接性に関する実験的検討(その2 引張強さ試験結果）

摘要

ねじふし鉄筋の圧接性に関する検討結果をまとめると以下の通りである。①標準的な形状·寸法のこぶで偏心量が大きくない場合、圧接部の性能に問題はない。②こぶの形状·寸法が「つば形」あるいは「偏心」の場合、こぶ根元部で破断することがある。特に「偏心」の影響が大きく、「つば形」と複合した場合は、こぶ根元部で破断する頻度が高くなる傾向にある。③こぶを長くしてD/Lを小さくする（D/L≦1.2)、許容偏心量を小さくする（e/d≦0.1)等、こぶの形状寸法の管理値を通常よりも厳しく設定することで、こぶ根元部での破断は抑制できる。