人口激減都市におけるコンパクトシティ計画と地区内集約化に向けた計画論:北海道夕張市における都市再編研究その６

摘要

人口減少により、人口に見合わない都市規模を持つ地方小都市が増加している。このことは、居住密度や生活サービスの低下、自治体の財政圧迫等の問題を増加させており、いずれ都市としての生活環境や機能を維持できなくなる。住民が安心して住み続けられる環境を造り出し、持続可能な自治体運営を図るために、人口に見合った都市規模に集約化する必要がある。一方で、多くの自治体が、目標像として掲げている「コンパクトシティ」は、都市の拡大を防ぐことに留まっており、実際に都市を集約化することを前提とした計画の在り方とその計画プロセスは明らかにされていない。よって、都市を集約化するための計画論を確立する必要がある。