3 つのコレクティブハウスにおける居住者、町内会?自治会、事業主、の相互意識:地域コミュニティ形成におけるコレクティブハウジングの可能性と課題（2）

摘要

コレクティブハウジング（以下、C H）は、地域の人間関係が希薄な都市社会において、住棟内に日常生活を補完する共用空間を自主運営し、家族を越えたコミュニティ（住コミュニティ）が存在する住まいである。C Hは、地域においてもコミュニティストックとなり得る可能性を持つという仮説のもとに、前稿注1)では、C H居住者の住選択理由と地域コミュニティ意識について考察した。その結果として、C Hの居住者は、常用勤務者が多いため、必ずしも積極的に活動を行っていないが、都市におけるコミュニケーションの希薄化に対する問題意識を持っている人が多く、地域と関わるきっかけとして地域で行われるイベントに興味を持っていることが明らかとなった。