発泡プラスチック系断熱材の長期断熱性能に関する研究(その1)被覆層の拡散抵抗による熱伝導率変化への影響に関する実験

摘要

発泡プラスチック系断熱材は時間経過に伴う断熱材内の発泡ガスの放散によって断熱性能が変化するが、スキン層や面材などの被覆層注1)には発泡ガスの放散を抑制する効果が期待される1)。また、ISO115612)では断熱材の熱伝導率変化に関する促進試験法などを規定しているが、被覆層の影響を考慮していない。本報では、数種類の発泡プラスチック系断熱材を対象に熱伝導率変化を測定し、被覆層の拡散抵抗を同定するための比較実験を行う。次報(その2)では数値解析により被覆層の拡散抵抗について検討する。