GIS を用いた北九州市の準工業地域の利活用に関する研究その2 北九州市準工業地域内の未利用地現状に関する調査

摘要

都市計画では、都市の土地利用をいくつかの種類に区 分し、これらを用途地域として定めているわけである。 また、同時に過密?過疎な町にならないよう、建物の容 積率を制限し、陽当たりや風通しが悪くならないよう、 建物の建ぺい率や高さ?形についてのルールも定めてい る。都市計画法によって、準工業地域とは、都市計画の 重要な一部分として、都市計画法で定められた用途地域 のひとつで、環境悪化の恐れのない工業の利便を図る地 域のことを意味している。住宅?商業が混在している準 工業地域においては、原則として工業系土地利用か他の 用途地への単一用途に努力するはずだと思う。また、職 住近接がふさわしい工業に必要な用地にあっては、地区 事情に対応した適切な制度の活用を図るなどして工業機 能と生活機能の調和を図ることが大切だ。そして、準工 業地域は多様な用途、例えば、住宅、商業、工業の建築 が可能な地域であり、人口減少傾向にある中、必要な都 市機能は適切に集約することが必要であるとともに、北 九州市の中心市街地や副都心の再生のために、都市機能 の集約型を進める必要がある。そこで、既存の中心市街 地に一定の都市機能が集積していることから、中心市街 地と駅周辺に分布されている準工業地域は中心市街地の 活性化への影響が多いと考えられる。本研究は北九州市 の都市計画のＧＩＳデータを用い、北九州市の準工業地 域に関する検討を行うこととする。