線路上空建物の鉄骨工事における防護工法に関する研究その１．防護工法の概要と実験計画

摘要

線路上空建物の建設は、列車運行に支障なく安全に施工しなければならない。そのため、線路上空建物の鉄骨建方工事は、列車運行時間帯でない夜間の短時間で行っているので施工能率が悪く、大規模な線路上空建物では工期が長くなる要因の１つである。線路を覆う人工地盤の鉄骨工事は防護が困難なため夜間での作業となるが、人工地盤より上の作業については人工地盤の下方空間の安全性が確保できれば作業時間の拡大が可能となる。