リアルタイム残余耐震性能判定装置の開発その20 性能曲線におけるロッキング除去方法

摘要

本報では前報（その19）に引き続き実験結果について報告する。ロッキング回転角は、前報（その19）に示した図3の試験体脚部に設置した加速度計（ itk07およびitk08）の鉛直方向計測値を2階積分して算出した鉛直方向変位の差分を、2つの加速度計の間隔（ 150cm）で除すことにより求めた。 2階積分は、文献5）に示されるwavelet変換によるモード分解法により、高次モードの影響、長周波成分の除去を行い、1次モードの抽出を行った。前報（その19）で示した試験体の卓越周期から、wavelet分解後の4～7Rankを主要成分とし、他の成分は除去した。 S-BSシリーズは他の試験体と比べて卓越周期が短いため4～6Rankを主要成分とした。また、レーザー変位計による回転角は、試験体脚部西側及び東側のレーザー変位計で計測された鉛直方向変位の差分をレーザー変位計間距離（105cm）で除すことにより求めた。