実施工におけるコンクリートの閉塞事例に関する考察:その２ 閉塞時の配管状況とコンクリート試料の分析

摘要

本報では、閉塞が生じた際の配管状況と、その１に示した閉塞部および正常部から採取したコンクリート試料の分析調査結果１ ）について述べる。閉塞が生じた調合と配管状況の一覧を表１に示す。事例には配管長さが最大360m、ベント管が最大19ヶ所など、特殊と考えられる配管条件もある。また配管根元以外にはテーパ管を使用しない状況でも配管長さが長く圧送負荷が高くなる配管条件、ベント管を多用した配管条件、全配管長さのうち4インチ管の配管長さが比較的長くなる配管条件、下向き圧送などでは、閉塞の危険性が高くなる傾向にあると考えられる。