超高所圧送における軽量コンクリートの圧送性の評価:その６ ひずみ測定によるベント管の圧送性の検討

摘要

本報では、報告その１～５で示した軽量コンクリートの超高所圧送時の試験?計測において、１階の輸送管に設置したひずみゲージの測定値をもとに、ベント管内の圧送性について検討する。測定の位置は、報告その２の図1（ S1～ S6）で示した、ベント管とその前後の直管とした。ひずみの計測に先立ち、それぞれの測点における輸送管の厚さを、超音波厚さ計を用いて測定した。図１に、圧送時に輸送管に生じたひずみの一例を示す。ひずみの大きさは、軸方向が最大で300μ程度、周方向が600μ程度であり、周方向、軸方向ともにポンプの脈動に伴って輸送管も脈動している状況がみられる。また、各ストロークにおいてひずみが一定となっている時間が長いことから、順調に圧送がなされていたといえる。