紫外線硬化型FRP による既存木造住宅の耐震補強工法の開発その3 コンクリート基礎まで連続させた仕口補強の要素実験

摘要

本報は，筋かい端部の補強仕様の検討を行った。仕口 要素の引張試験の結果から以下の知見が得られた。 1. 目標とした最大荷重17.3(kN)を達成した。このこ とから壁強さ倍率の評価において，仕口部の強度 は確保出来ると考えられる。 2. 非接着部の長さは最大変位，初期剛性に大きく影 響し，非接着長さを基に最大変位，初期剛性が設 計できることが分かった。 今後は，実寸大の軸組門型フレームを用いた加力実験 を行い，本工法の効果を検討する予定である。