小学校校歌に歌われた京都市の地域景観要素に関する研究

摘要

京都市は、山紫水明と称される豊かな自然や平安京か ら続く歴史的建造物など様々な要素が景観を構成してい る。明治時代から、京都市の地域景観保存活動は始まり、 1930 年には加茂川や東山?北山を含む約3400ha が風致地 区に指定され面的景観保全制度が制定された。また2007 年には、市域全域を対象とした景観保全制度として京都 市新景観政策が実施された。これらは歴史的建造物や自 然遺産を地区指定することで保存し、新しい建築物を規 制することで、既存の地域景観を保つということが目的 にある。そのためにはまず、固有の地域景観を構成する 要素を明らかにすることが必要となる。