補強された薄平板の面内せh断に対する非線形挙動その１　額縁状枠組み補強構造

摘要

矩形金属平板に対する本補強構造の特徴は、平板の片 面乃至両面に矩形断面部材を添接し額縁状の枠組みを構 成することである。この周辺部枠材により平板の捩り耐力即 ちせh断耐力を受けることができ、これによりせh断降伏後 の変形の増大に対してもせh断降伏耐力が維持され安定し た力学性状を確保することが可能となる。 図－１（ａ）は、せ h断降伏後の典型的な平板内の力の流れを示したものであ るが、周辺部の枠組みに作用するせh断力と釣合う主応 力成分の合力は実線で示す斜張力とそれに直交する圧縮 力とに分解される。降伏後平板は実線矢印で示す平板の 対角線方向を山?谷とする波形が面外方向に成長し、周 辺枠とで張力場が形成される。図－１（ｂ）は、周辺枠で 囲まれた平板内部に平板面外への座屈変形を並列する点 線位置で拘束し、せh断降伏荷重を確保しようとする解析 モデルである。