A Book for Our Future, 311:被災地域（南三陸町）の集落再生にかけるデザインプロジェクト

摘要

2011年3月11日に発生した東日本大震災は、南北約500kmの東北地方沿岸部に壊滅的な被害を与え、宮城県南三陸町もその甚大な被害を免れることはできなかった。宮城大学は、震災以前より南三陸町との包括連携協定を結hでいたことから、発災以来、復旧復興を全面的に支援するレスキューミッションを開始。町からの要請により復興計画の策定や住民からの意見収集を行う地区民懇談会の実施など、多岐にわたる活動を行ってきた。その中、町内の被災地域の一つである戸倉、長清水地域には震災直後からの支援物資の搬送に端を発し、地域住民との連携を深めつつ、この地域個別の問題解決に関わる一連のプロジェクトを研究室活動の一環として始動することになった。