都市部山岳工法による大断面トンネル，立坑の近接施工の設計および情報化施工:ボスポラス海峡横断鉄道工事

摘要

本プロジェクトは，既存鉄道を近代化し，ボスポラス海峡下をトンネルで結ぶイスタンブール大都市圏 鉄道システムの向上を図るものであり，2013年10月に開業し，アジアとヨーロッパが鉄道で繋がった．本 報告では，山岳トンネル工法によって掘削した大断面地下駅（シルケジ駅）で実施した近接施工の設計お よび情報化施工について述べる． 近接するトンネル，立坑掘削時の対策工は，事前に三次元解析によって設計を行い，地山およびトンネ ル支保部材が安定し，対策工が有効的に作用するかを検討した．三次元解析から得られた予測値を管理基 準値として計測を行いながら施工を進めた結果，安全に掘削を完了することができた．