データの検索頻度を考慮した最適なインデックス生成に関する研究

摘要

一般にインデックスはデータベースの検索速度を高速化するために使われるが，アプリケーションからの検索特性を考慮しているわけではない．例えば，頻繁に検索されるデータとあまり検索されないデータのように偏りがある場合，既存のインデックスのデータ構造であるBTree では必ずしも最適な高速化がなされるとは限らない．そこで本研究ではデータの検索頻度を考慮したインデックスのデータ構造を提案し，既存のデータ構造と比較を行う．検索頻度の偏りに応じ，木のバランスを変更することによって最適化をはかり，検索頻度まで考慮した平均検索時間の短縮を行う．