分散オブジェクト動的複製配置プロトコルの改良と評価について

摘要

現在，インターネットの普及により，分散環境の技術として分散ォブジェクト指向技術が注目されている.しかし，これを広域網で利用すると通信遅延やその変動により効率よくアクセスできない恐れがでてくる.この問題に対し我々は，クライアントとサイト間の通信遅延，サイトの処理性能，オブジェクトの参照頻度，転送時間等を考慮し，ォブジェクトの複製を適切なサイトに動的に配置することによって処理性能を向上させるブロトコルRORP (Replicated Object Relocation Protocol)を提案した.本稿では，RORPで用いられる再配置決定式の問題点からRORPを検討する.