コールセンター連携電子自治体システムの開発: 既存の電子自治体システムとの連携

摘要

総務省は，電子政府推進計画と題し，2010年度までに国に対する申請·届出等手続のオンライン利用率を50%以上とすることを目標に掲げている.しかし，これまでに導入されている電子政府システムや電子自治体システムはWebシステムをベースとしており，開発コストがかかるという割には利用されていないのが現実である.そのため地方自治体が導入するためには，経済的かつ利用しやすい電子自治体システムの研究開発が重要となっている.これまで我々の研究室では，コールセンターシステムとWebシステムを組み合わせることにより，申請者が窓口に来た時と同様に人が申請者をアシストすることを可能にするシステムを提案してきた.この結果，入力方法等の説明や入力ミスを抑えるための制約条件のためのコンテンツ開発量が大幅に减ることにより開発コストの低减を目指すと共に，利用しやすさを実現している.