床面LED マトリクスにより取得された 影画像を用いたジェスチャ認識

摘要

遠隔で直感的に電子機器の操作を行うため、リモコンの代わりにユーザのジェスチャを利用するアプローチが研究されている。また部屋にいるユーザの状態を取得し支援を行うスマートルームを実現する場合においても、ユーザのジェスチャを取得することは重要である。近年では深度センサとカメラなどを内蔵したkinect を利用することで、簡単に人体のジェスチャを取得することができるため、これを利用することで大画面操作等の様々なインタラクションが実現されている。しかしkinect やカメラを利用するジェスチャ認識ではユーザは監視されていると感じる場合がある。さらに死角なくジェスチャ認識するためには、周囲のカメラの数も増えその感覚は大きくなる。そこで床に生じる影に着目し、影の二次元画像を光センサによって取得することでプライバシーを重視したジェスチャ認識を行う手法を提案する。本研究ではこのアプローチの有効性を実証するため、手によって生じる影画像を取得するLED マトリクスの実装を行った。