誘電体スラブを用いた集束型誘電体レンズホーンアンテナの位相改善に関する検討

摘要

集束型誘電体レンズは，ある特定の範囲に高い電界強度の平面波を生成させることができるため，エネルギーの照射や材料定数測定において，広く使われている[1]，[2]．しかし，一般的なTE11 モード円錐ホーンアンテナの開口面分布は，電界面と磁界面で異なるため，放射波の位相が平坦となる位置は両面で一致しない．本稿では，両面の位相が平坦となる面を一致させる手法として，簡易な構造の誘電体スラブをレンズに装荷することを提案し，設計したレンズの有効性を電磁界解析により評価した．